中国語検定3級で鍵を握るのは「リスニング」。
なぜなら、中国語検定3級には、
「リスニング」と「リーディング」の合格基準点がそれぞれ設けられているから、です。
両者の合格ラインは、
100点中65点。
リスニングもしっかり65%以上取らないと不合格になるのです。
日本人は「漢字使い」ということもあり、リーディング・ライティングは驚くべきほど優れています。
しかしながら、日本語の発音法は単純であるがゆえ、中国語の聞き取りに苦手意識を持っている方が多いのが現状です。
日本人受験者が3級で苦戦するのは、まず間違いなくリスニングなのです。
そこで今回、3級に一発合格してきたわたしがリスニング解法のコツを紹介します。
中国語検定3級リスニングの大問1の攻略方法(一問一答)
まずはリスニングの大問1ですね。
問1〜14までのコツを紹介します。
1回目は直感、2回目は確認
中国語検定3級には「音声が2回繰り返される」特性があります。
この「2回」をいかに活用するかが合格の鍵を握る、とも言えます。
わたしのオススメは、1回目は直感で答えを絞り、2回目で答えを確認する、という2段階の手法。
2回聞いて答えを絞るのはやめましょう。
甘えを許さず、1回目で答えを自分なりに確定させます。
その上で、残りの2回目で確認して正答率を100%にする姿勢が大事なのです。
メモは取らないようにする
それでは、1回目で一発で答えるにはどうしたらいいでしょうか。
実は、
メモをとらなければいいのです。
メモを取ると手に意識が向いてしまい、耳への意識がおろそかになります。
いったんメモは封印し、1回目の放送で答えを9割確定させましょう。
中国語検定3級 リスニングの大問2の攻略方法(長文聴解)
続いて、大問2です。
長文会話(1)〜(5)
第2問目では、2つの長い中国語の音声が流れますが、まず1つ目の(1)〜(5)のコツから。
メモを取る
第1問では「メモを取らない」と提唱してきましたが、第2問目ではメモを取りましょう。
その理由は、会話文が長すぎるからです。
時間にして「70〜80秒」ですので、メモを取らないと内容が掴みづらいです。
会話文を聞きながらメモし、ストーリーを脳内で組み立ててみてください。
会話文の後、設問が流れてきます。
ここでも同様に第1問と同様、1度目の放送で答えましょう。
決して、2回目を当てにしてはいけません。
2回目で確認
会話文と設問文ともに2回流れます。
1回目で質問内容がわかっているので、そのポイントを押さえた上で、確認の意味も込めて2回めに耳をすませます。
第1問と同じように、2回目は「1回目の確認」として使う意識を持ちましょう。
「2回目はない」と思っておくといいです。
長文ナレーション
後半(6)〜(10)では、長めのナレーションが入ります。
50〜60秒の長さで、先ほどの会話文とは異なり、
1人がひたすらしゃべるコンテンツ
ですが、臆することはありません。
なぜなら、質問が問題用紙に記載されているからですね。
この特性から、ナレーション問題のコツは、
先読み
と言えます。
ナレーションが始まる前に設問文に目を通しましょう。
先読みは、会話文が流れる前の「日本語による説明時間」におこなうのがおすすめ。
余白時間をスコアアップのために活用できます。
こちらの問題も同様、2回目を当てにしてはいけません。
聞き逃したポイントに耳を澄ませながら2回目を聞いてみてください。
「2回めの放送」は「検定協会が仕掛けた罠」と思っておくといいでしょう。
以上のコツを押さえておけば、もう大丈夫。
中国語検定3級のリスニングでもスコアを獲得でき、合格が近づくでしょう。
中国語検定3級対策のテキストをお探しの方はこちらも参考にどうぞ。
それでは!
Ken
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