中国語のネイティブはよく「那个(ネガー)」と言う?
中国ネイティブの会話を聞いていると、言い澱むタイミングで
「ネガー」
をよく挟むことに気づきます。
中国語で書くと「那个」。
「あの」という意味がありますね。

これは日本語でいうと
- えっと
- あのー
とかに当たる言葉。
街の一般人だけではなく、大学の先生も逐次挟んでいるので、
「那个」を自然に挟めるかどうか?
でネイティブらしさが出るのではないかと思うようになりました。
しかしながら、初級の中国語スピーカーだと、
なかなか那个を挟めません。
那个が喉から出てこないのです。
「那个」のように言い澱みで使う言葉を「フィラー(filler)」と呼んでいるようです。
先日、『スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本』を読んで正式名称を知りました。
フィラー(filler)とは、「fill」が「詰める」、「er」は「するもの」を意味する接尾辞です。すなわち、「詰め物」「充填剤」「つなぎ」「緩衝材」といった意味を持つ英単語であり、単語や文節、文章の「合間に挟み込む言葉」を幅広く指します。
高津和彦. スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.76-79). Kindle 版.
日本語でいうと「えっと」「あのー」に値しますね。
ちなみに英語のフィラーは種類が多く、
- Um
- Uh
- Well
- Like
- I mean
- You know
- And
- Let’s see
- Let me see
- What I mean is
- The fact is that
- OK then
- Anyway
- Right
- Thing is
- Kind of
- Sort of
- Just
があるみたいです。
書籍では、
外国語学習ではフィラーをむやみに挟むな!
と書いてあったのですが、僕自身、「フィラーこそ」言語学習において大事と考えます。
ネイティブではないからこそ、言い澱む場面が多くなるからですね。
言い澱むときに現地人と同じようにできればそれは一歩前進なのです。
しかしながら、「那个」を挟むのは難しい。。。
僕自身、中国語で言い澱む時に「あー」とか「うー」とか言っています。
これでは中国語話者らしさが出ませんね。
思い切って「那个」の練習をはじめました。
中国のフィラー「那个」の練習方法
練習方法は至って簡単。
「中国語をしゃべらざるを得ない状況」で「那个」から始めるのです。
例えば、料理を注文するときは格好の練習場面です。
「那个….鱼香肉丝」
「还有,那个….豆浆」
みたいな感じ。
しつこいほど「那个」を挿入します。
はじめは恥ずかしかったのですが、徐々に自然と「那个」が出るようになってきました。
しかも、ネイティブの反応も上々。
なぜか現地人は嬉しそうにするのです。
外国人が「現地人っぽくなろうとする姿」は好ましく映るのかもしれません。
もしくは、僕の「那个」があまりにも不自然で笑ってしまっている、という痛い可能性もありますが。
「那个」のトレーニング効果があるのかわかりません。
ただ、自然と「那个」が出てくるまでトレーニングを続ける予定です。
中国語会話で「那个」に課題を持っている方は練習してみてください。
それでは!
Ken